博多のお正月に欠かせないおせち料理といえば「がめ煮」。
がめ煮と言われる由来は、博多湾に多くいたカメやスッポンと、あり合わせの材料を寄せ集めて煮込んだことが始まりとも言われています。
現在では、里芋、れんこん、ごぼう、筍、人参、干し椎茸、こんにゃく、鶏の骨付きもも肉などを主な材料として煮込む、福岡県北部の代表的な郷土料理として伝承されてきました。
福岡県筑前地方の郷土料理である筑前煮や地域性の強い煮しめなどと同じ料理のようですが、決定的な違いは骨付き鶏肉を使用しているところです。

毎年お正月に義母が、骨付鶏もも肉をよく炒め「これが美味しくなるコツ」と言って、鶏から出た油で根菜類やこんにゃくなどの材料を炒め、手際よく作っていた姿を思い出します。
長年の感を頼りに調味料などは目分量でざっくりとした味付けをしているのですが、材料を一つ一つ炒めて味をつけていく手間暇かけた調理方法でした。

年季の入った大きなアルマイトの鍋で、大量のがめ煮を2日掛かりで作ってくれました。
野菜嫌いの孫たちも、箸を止めずに完食してしまうほど義母が作ってくれたがめ煮はとても美味しく、お客さんにも好評で毎年楽しみにしていました。

まさに「がめ煮の達人」でした。

そんな義母の味を伝承していきたいという思いで、年末はがめ煮の味付けに試行錯誤しています。家族の評判は良くなってきましたが、義母の味には、まだほど遠い感じです。